剧情简介
男女の哀しい愛憎関係を描き続ける石井隆監督としては、異色作に入る作品だろう。妻子を殺された中年男・橋川が10年後、アイドル歌手・蘭と偶然出会う。やがて失踪した蘭の行方を追ううち、彼女をシャブ中毒の情婦にした実業家を射殺するという、『タクシー・ドライバー』を思わせるストーリー。そして石井作品には珍しく、アイドル歌手、彼女の親衛隊で橋川をかくまう青年など、比較的陽性のキャラクターが登場するあたりも異色。下元哲による撮影はワンシーン・ワンカットをベースに、傷ついた橋川がホステスに助けられるくだりの時間経過を独自のタッチで表現していて出色。射殺される橋川の妻(例によって役名は名美である)と、ホステス・陽子の二役を演じる余貴美子は、石井が「最も名美のイメージに近い女優」とのお墨付きを与えた女優であり、本作でもわずかな出番ながらその存在感は作品の雰囲気に溶け込んでいる。(斉藤守彦)
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